Jan Strupczewski

[ブリュッセル 11日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は11日発表した報告書で、ユーロ圏(21カ国)の2026年の域内総生産(GDP)見通しを前年比0.9%増とし、今年4月予想の1.1%増から下方修正した。米国とイスラエルによるイラン攻撃に端を発した中東情勢の悪化が要因。26年のインフレ率は2.8%になるとし、4月予想の2.6%から引き上げた。

エネルギー価格の高止まりが続いた場合には、経済情勢がさらに悪化する可能性があるとの見解も示した。4月のGDP予想は1月時点の見通しから下方修正していた。

ユーロ圏の財務相に提出された報告書は「潜在成長率水準での経済成長と目標通りのインフレが続いた後、ユーロ圏の先行きは弱まった」とし、中東での紛争を「大規模だが一時的な供給ショック」と表現した。

その上で「エネルギーショックがさらに持続すればインフレ率とインフレ期待がさらに高まる可能性がある一方、景気信頼感の低下や金融不安が需要を弱める恐れもある。中東紛争の再燃やエネルギーインフラの復旧遅延、(ロシアが侵攻した)ウクライナでの戦闘激化、貿易政策のさらなる調整などが、追加的な下振れリスクとなっている」と指摘した。

欧州中央銀行(ECB)は11日に政策金利である中銀預金金利を25ベーシスポイント(bp)引き上げ、2.25%とすることを決めた。IMFはECBが26年に累計50bpの利上げを実施する公算が大きいとし、計3回の利上げも可能性があるとの見解を示した。

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