Nick Carey
[ロンドン 9日 ロイター] - 中国電気自動車(EV)大手のBYD(比亜迪)は、ハンガリーの新工場で今年第4・四半期に自動車の組み立てを開始する予定だ。欧州での生産に注力するため、トルコでの工場建設は一時的に見合わせている。エグゼクティブバイスプレジデントのステラ・リー氏が9日、ロンドン西部の英国本社でロイターに明らかにした。
リー氏は「現時点ではハンガリーが最優先だ。第2の優先事項は欧州における2番目の生産拠点を見つけることになる」と述べた。
生産開始は当初予定より約1年遅れる。リー氏は昨年9月、ハンガリー南部セゲドに建設する同社初の欧州工場について、2025年末までに小型EV「ドルフィン・サーフ」の生産を開始すると発表していた。同氏によると、この工場では現在、設備設置作業を進めているという。
BYDの昨年の欧州販売台数は前年比270%増の約18万8000台に達し、今年1─5月までの欧州販売台数は前年同期比144%増の10万台を超えた。欧州域内でEVを生産すれば、中国製EVに対して欧州連合(EU)が課している追加関税を回避できる。
BYDは24年、トルコに10億ドルを投じて工場を建設し、26年に生産を開始すると発表していた。しかしリー氏は、工場はまだ着工しておらず計画は保留中で、トルコでの生産開始時期は未定だと述べた。