Caroline Valetkevitch
[ニューヨーク 8日 ロイター] - 米国株式市場はまちまちで取引を終えた。ナスダック総合や半導体株は上昇した。投資家が先週末の急落を受けて値ごろ感のある銘柄を物色したほか、イランとイスラエルが相互攻撃を停止したと表明したことで安心感が広がった。
ダウ工業株30種は下落し、株式相場全体もこの日の高値から押し戻されて引けた。
S&P総合500種の業種別では情報技術が1.5%高で上昇をけん引。フィラデルフィア半導体指数は5.6%急伸し、前週末の急落から反発した。
半導体大手インテルは11.2%上昇。アルファベット傘下のグーグルがインテルに対し、AI処理に特化した半導体「TPU」を300万個超発注したと、ニュースサイトのジ・インフォメーションが報じたことが材料となった。
チェリーレーン・インベストメンツのパートナー、リック・メックラー氏は「きょうは投資家が大型ハイテク株の急落を受けて、やや値ごろ感を狙った買いを入れたようだ」と指摘。「そうした後に通常起きるのは、アナリストが出てきて買い推奨を改めて示すことだ」と述べた。
さらに、「この市場はかなり長い間、完璧を前提とした価格付けがされてきたが、今は確かに完璧とは言えない状況だ。そうした環境では、ある程度の往来や、値動きが行き過ぎたのではないかという警戒感が出てくるだろう」と語った。
株式市場は最近一連の最高値を更新した後、前週末に急落した。半導体メーカー、ブロードコムのさえない決算を受け、半導体業界の成長が速すぎるとの懸念が高まったほか、予想を大きく上回った5月の雇用統計が一因となった。ブロードコムはこの日は2.8%反発した。
アップル株は取引終盤に値がしぼみ、1.9%安で取引を終えた。同社はこの日、年次イベント「世界開発者会議(WWDC)」で、人工知能(AI)機能を組み込んだ新たな音声アシスタント「Siri AI」を発表した。
グラナイト・ウェルス・マネジメントのマネジングディレクター、ブルース・ザロ氏は、投資家が「材料出尽くしによる売り」で反応している可能性があると指摘した。
このほか、半導体メーカーのマーベル・テクノロジーが9.6%急伸。同社は6月22日の取引開始前にS&P500の構成銘柄に採用される。
製薬大手イーライ・リリーは1.6%上昇。臨床試験結果で、次世代肥満症治療薬「レタトルチド」が減量効果や膝の痛みの緩和に加え、睡眠時無呼吸の重症度を抑制することが示された。
ニューヨーク証券取引所(NYSE)では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.01対1の比率で上回った。ナスダックでは1.28対1で値上がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は195億株。直近20営業日の平均は203億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 50786.0 -80.77 -0.16 50997.2 51277. 50732.3
1 3 15 5
前営業日終値 50866.7
8
ナスダック総合 25929.6 +220.2 +0.86 26065.0 26179. 25872.6
6 3 7 65 8
前営業日終値 25709.4
3
S&P総合500種 7405.73 +21.99 +0.30 7440.57 7466.8 7395.13
1
前営業日終値 7383.74
ダウ輸送株20種 22132.7 +219.2 +1.00
3 0
ダウ公共株15種 1089.87 -20.43 -1.84
フィラデルフィア半導体 12906.6 +685.9 +5.61
9 3
VIX指数 18.92 -2.59 -12.0
4
S&P一般消費財 1888.13 +9.28 +0.49
S&P素材 622.95 -8.08 -1.28
S&P工業 1467.02 -4.94 -0.34
S&P主要消費財 927.37 -2.85 -0.31
S&P金融 862.94 -4.97 -0.57
S&P不動産 278.70 -4.60 -1.63
S&Pエネルギー 885.94 +9.96 +1.14
S&Pヘルスケア 1775.89 -3.99 -0.22
S&P通信サービス 468.79 -5.09 -1.07
S&P情報技術 6739.27 +97.73 +1.47
S&P公益事業 439.68 -8.63 -1.92
NYSE出来高 13.42億株
シカゴ日経先物6月限 ドル建て 65570 + 大阪比
1750
シカゴ日経先物6月限 円建て 65570 + 大阪比
1750