Suban Abdulla

[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)が5日公表した5月の意思決定者パネル(DMP)調査によると、英企業は今後1年間の値上げペースが4月時点より鈍化すると見込んでいる。イラン戦争による当初のエネルギー価格ショックが一部和らいだことが背景にある。

調査によると、企業は5月時点で今後12カ月間の価格上昇率を4.0%と予想し、2年超ぶり高水準だった4月の4.4%から低下した。ただ、紛争開始前の2月時点で予想された3.4%は依然として上回っている。

3カ月移動平均ベースでは、価格予想は0.2ポイント上昇して4.0%となり、2025年2月以来の高水準となった。

調査は英企業2000社余りを対象としており、エネルギー価格ショックを受けて値上げを予定している企業は57%と、4月から7ポイント低下した。利益率の低下を見込む企業は68%と横ばいだった。

企業は今後12カ月間に雇用水準を0.4%削減する計画だと回答した。これは6カ月ぶりの大幅な削減計画となる。一方、今後1年間の予想賃金上昇率は5月までの3カ月平均で3.4%と横ばいで、22年7月に定期調査を開始して以来の最低水準に並んだ。

パンテオン・マクロエコノミクスの英国担当チーフエコノミスト、ロブ・ウッド氏は「企業のインフレ期待を通じた2次的波及効果が今のところ抑制されているように見えることは、政策当局者にとって一定の安心材料となるだろう。当局者は雇用の伸び悩みに対処する必要がある」と述べた。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。