[ブリュッセル 4日 ロイター] - 欧州委員会は4日、銀行向けの新たな市場リスク資本枠組みの導入を3年間延期すると発表した。米国や英国が同様の国際基準をどのように導入するかを見極めるという。
この枠組みは、「トレーディング勘定の抜本的見直し(FRTB)」および世界的なバーゼルIII銀行規制の一部であり、銀行のトレーディングにおけるリスク測定を強化し、銀行が負うリスクを正確に反映させることを目的としている。
トレーディング・リスクに関連する自己資本規制の導入を先送りするのは、米国と英国で規制がどのように進めるかが明確になるまで、欧州の銀行が他行に比べて不利な立場に置かれることを避けるためである。
欧州連合(EU)の金融サービス担当委員のマリア・ルイス・アルブケルケ氏は「欧州の銀行は、他地域の国際的な銀行と対等な条件で競争できる必要がある」と説明。「今回の限定的な措置は、バーゼル基準へのコミットメントを維持しつつ、世界的な金融市場における公平な競争環境を保つのに役立つ」とし、「最も適切な長期的なアプローチを決定する前に、他の主要な管轄区域での動向を注視するために必要な時間を与えてくれる」と述べた。
EU法の下では、新たな自己資本規制は本来、2027年1月から全面的に適用される予定だった。今後6カ月以内にEU加盟国政府または欧州議会によって拒否されない限り、新たな規制の適用は29年末まで延期される。
当局者によると、この3年間の延期は欧州中央銀行(ECB)および欧州銀行監督局(EBA)との間で合意されたものである。