Prakhar Srivastava Pritam Biswas

[4日 ロイター] - 米重工業大手ハネウェル傘下の量子コンピューティング会社クオンティニュアムは4日、ナスダック市場に上場し、初値は新規株式公開(IPO)価格の60ドルより13.3%高い68ドル、時価総額は176億3000万ドルとなった。

クオンティニュアムのラジ・ハズラ最高経営責任者(CEO)はインタビューで「量子(コンピューティング)は数年先のものではない」とし、「商用化は小規模ではあるが活力を伴って始まっている」と述べた。

だが量子コンピューティングが短期的に持続的な商業利益を生み出せるようになるかについて、投資家は慎重な見方を崩していない。

米政府が先月、量子コンピューティング企業9社に総額20億ドルを出資する計画を発表したことで、この部門に対する市場心理は改善した。計画にはクオンティニュアムに対する1億ドルの投資も含まれている。

IPOXシュスターのアナリスト、カット・リュー氏は「量子コンピューティングは国家安全保障、人工知能(AI)、通信、先進コンピューティングに使われる戦略的技術であるとの見方が広がっているため、(政府の)支援は有効だ」と述べた。

クオンティニュアムはIPOで仮条件レンジの1株53─55ドルを上回る60ドルで2800万株を売り出し、16億8000万ドルを調達した。

同社は2021年にハネウェルの量子コンピューティング部門とソフトウエア企業ケンブリッジ・クオンタムが合併して誕生。ハネウェルはクオンティニュアムの上場後も同社議決権の約48.1%を保有する方針だ。

ただ同社の売上高は特定顧客に大きく集中しており、2025年の売上高は約60%が日本の理化学研究所からの収入だった。量子コンピューティング業界が政府と研究機関の支出に依存する構図が鮮明となった。

クオンティニュアムは25年の通期売上高が3090万ドル、純損益は1億9260万ドルの赤字だった。

ウィルキー・ファー・アンド・ギャラファーのパートナー、エドワード・ベスト氏は、投資家はクオンティニュアムが長期的に顧客基盤を拡大できるかどうか、契約数と契約金額を増やせるかどうかを見極める必要があると話した。

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