Ahmad Ghaddar

[ロンドン 4日 ロイター] - イランの5月の原油・コンデンセート輸出量は、主として米国による海上封鎖の影響で日量30万バレルを割り込み、少なくとも過去6年で最低の水準に落ち込んだことが出荷データとアナリストの分析で分かった。

ボルテクサのデータによると、5月のイランの輸出量は平均日量約20万9000バレルで、4月の134万バレル、3月の約190万バレルから急減した形だ。

これはトランプ米大統領が1期目にイランに対して「最大限の圧力」作戦を展開していた2019年後半から20年初頭以来の低水準だという。

ボルテクサのアナリスト、クレア・ユングマン氏は「主な要因は、ホルムズ海峡周辺の混乱、イランの港に出入りする船舶を標的とした米国の海上封鎖、そして現在の安全保障環境下で船舶や乗組員を危険にさらすことを船主、運航会社、保険会社、取引相手が広範囲に嫌気していることにあるようだ」と述べた。

ケプラーのデータでも同様の減少が示された。5月の輸出量は日量26万バレルと、ボルテクサよりわずかに高い見積もりだったが、それでも6年ぶりの低水準に変わりはない。

またケプラーのデータによると、中国で荷揚げするタンカーが増えたため、船上に貯蔵されているイラン産原油の量は減少している。

洋上貯蔵されている約1億4700万バレルのイラン産原油・コンデンセートのうち、なお約6700万バレルがペルシャ湾内およびオマーン湾に足止めされているもよう。洋上貯蔵量は、4月下旬に記録した直近ピークの約1億9000万バレルから減少した。

FGEネクサントECAのアナリスト、イマーン・ナセリ氏は、封鎖線の背後の船上に浮かんでいるイラン産原油を約5500万バレルと推定しており、ケプラーの数字を下回っている。

ケプラーのアナリスト、ホマユン・ファラクシャヒ氏は、もし封鎖がさらに2カ月続けば、イランは最大の買い手である中国へ出荷できる石油が実質的に底をつく可能性があるとの見方を示した。

同社のデータでは、5月の中国によるイラン産原油の輸入量は日量110万バレルと、昨年1月以来の低水準になった。

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