Heather Schlitz Tom Polansek Leah Douglas
[ラプライヤー(米テキサス州) 4日 ロイター] - 米南部テキサス州の農場で今週、数十年ぶりに肉食寄生虫「ラセンウジバエ」が確認されたことを受け、連邦政府と州政府は封じ込めに当たっている。ロリンズ農務長官は4日、寄生虫を通じた牛などへの新たな寄生は周辺で確認されていないと述べた。
「新世界ラセンウジバエ」が見つかったのはテキサス州ラプライアーの農場で、子牛への寄生が検出された。当局はこの農場の周囲20キロで動物の移動を停止するなど拡散防止策を講じた。ロリンズ長官は「指針に従えば害虫が定着する理由はない」とし、食品安全上の脅威ではないとも述べた。
ラセンウジバエはメスが温血動物の傷口に産卵し、ふ化した幼虫が生きた肉に潜り込み、治療しなければ寄生された動物は死に至る。
4日のシカゴ・マーカンタイル取引所では、寄生虫感染によって牛肉需要が減少するとの懸念から、肥育用素牛の先物価格が一時下落。しかし、その後3%超上昇した。専門家は、広範囲に拡散すればテキサス州の畜産業が最大18億ドルの経済的損失を被る可能性があると指摘した。
米国の牛の飼育頭数は干ばつによる飼料費高騰などの影響で75年ぶりの低水準で、感染拡大が一段の供給縮小と牛肉需要の冷え込みを招くとの懸念が出ている。
米農務省は害虫の侵入阻止に数百万ドルを投じ、1年以上メキシコ産家畜の輸入を遮断。ロリンズ長官によると、米国の入国港はメキシコ産家畜の受け入れを引き続き停止する。