David Morgan Richard Cowan
[ワシントン 4日 ロイター] - トランプ米大統領が提案した政府による司法「武器化」の被害者に対する約18億ドルの補償基金の設立計画が棚上げ状態となる中、上院は4日、基金の最終的な扱いを巡り議論した。共和党は、基金を恒久的に廃止しトランプ氏の移民取り締まり策の財源となる700億ドルの法案を頓挫させようとする民主党の試みを辛うじて退けた。
議員らはこの日、移民法案の一連の修正案について採決を開始した。
民主党は同基金をトランプ氏の盟友のための「裏金」と呼んでおり、同党上院トップのシューマー院内総務が基金廃止を求めて提出した動議に共和党のスーザン・コリンズ上院議員が賛成票を投じたことから、審議は数時間にわたり、手続き上ほぼ停止する事態となった。
その後、別の共和党上院議員2人もコリンズ氏に同調した。
シューマー氏は上院本会議の演説で、基金について「これは凶悪なものであり、法律で恒久的に禁止しない限り消えない」と述べた。
動議は50対49で否決されたが、上院共和党内の政治的混乱が浮き彫りになった。中間選挙を5カ月後に控え、党内では基金の恒久的な廃止を目指して独自の修正案を提出する動きも出ている。
同基金を巡っては、上院共和党の強い反発を受けてホワイトハウスと司法省が既に凍結している。
しかしトランプ氏は3日、基金が実際に打ち切られたかどうかについて明言を避け、「私はこれが気に入っている。極めて重要だと思う」と記者団に語った。