Olesya Astakhova Vladimir Soldatkin
[サンクトペテルブルク 4日 ロイター] - サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー相は4日、ロシアのノバク副首相と会談し、石油輸出国機構(OPEC)加盟国と非加盟産油国でつくる「OPECプラス」の中核を成す両国の結束を改めてアピールした。
OPECプラスは今年、かつてない試練に直面している。イランとウクライナにおける戦争によって石油輸出の削減を余儀なくされ、生産方針に関する合意が形骸化してしまったからだ。さらに60年近くOPEC加盟国だったアラブ首長国連邦(UAE)が4月に脱退し、他の加盟国に衝撃を与えた。
それでも今回、アブドルアジズ氏を含むOPEC幹部らがロシアのサンクトペテルブルク国際経済フォーラムを訪れ、幅広い課題や需要の見通しの不透明さにもかかわらず、OPECプラスの主要国同士の関係が強固な基盤の上にあることが示された。
アブドルアジズ氏は「われわれが今経験している状況はある点を指摘している。それは、世界はあらゆるエネルギー分子と、そのエネルギーに対するあらゆる形態の安定化を必要としているということだ。なぜならエネルギー安全保障がなければ、持続可能性は失われるからだ」と訴えた。
その上で「非常に多くの変動要因があり、非常に多くの未知の事項がある。現実になったと思っていたことが、翌朝目覚めるともはや現実ではなくなっている、といったことがある」と付け加えた。
一方ノバク氏は、アブドルアジズ氏との会談後に「現時点では需要に関して何を期待すべきか誰も本当には分かっていないという結論に達した。言い換えれば、不確実性が増している」と語り、石油需要の見通しは不透明だとしつつも、OPECプラスはエネルギー部門の世界的な変化を相殺できると主張した。
ノバク氏は、ロシアの石油生産量が年初から減少しており、その原因は製油所での予期せぬ保守点検作業にあると述べ、ロシア当局者として初めて生産量減少を明確に認めた。
製油所の保守点検について具体的な理由には言及しなかったが、ウクライナはここ数カ月にわたってロシアの製油所への攻撃を激化させている。
関係者の話では、サウジ、ロシアを含むOPECプラスの有志7カ国は、7日に開催する会合で7月の生産目標のさらなる引き上げに合意する可能性が大きい。