Mark Bendeich

[サンクトペテルブルク 4日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は4日、ウクライナ紛争に関し強硬姿勢を崩さず、ロシア軍が戦場で日々前進していると述べた。一方で、ウクライナが妥協する用意があれば、トランプ米大統領の和平案で戦闘を終結させることが可能だとも言明した。

サンクトペテルブルク国際経済フォーラムの合間、外国メディア関係者らに対して述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領は同日、プーチン氏宛ての公開書簡を公表し、首脳会談を開いて戦争終結に合意することを提案した。ロシアが終結しないことを選ぶなら、ウクライナ側は戦闘を継続する用意があるとも警告した。

ロシア大統領府報道官はプーチン氏が書簡について認識しているものの、内容を詳細に把握する機会はまだないと述べた。トランプ氏は両首脳の会談が実現すれば素晴らしいと語った。

プーチン氏は兵力、産業資源、意志の力のいずれもロシア側が優位だとし、ロシア軍が「最近」、ウクライナ軍を約2500平方キロの領土から押し戻したと述べた。ただ、ウクライナの無人機(ドローン)による脅威の高まりに対抗するため防空体制を改善する必要があると認めた。

西側やウクライナの軍事アナリストの一部は、ロシアの進軍は大幅に減速しており、自ら掲げた軍事目標の達成には依然ほど遠いと指摘する。

それでもプーチン大統領は強気の姿勢を示し、「攻勢は継続している。現在、ロシアはルハンスク人民共和国を100%完全に掌握しているほか、ドネツク人民共和国の領土の85%以上を支配下に置いた」と主張した。

「こうした状況では当然、ウクライナ側はわれわれに進軍を停止してほしいと考えるだろう。だが、それを停止するよりも、アンカレッジで議論された妥協案に合意することで戦争を完全に終わらせる方が良い」と述べ、昨年8月に米アラスカ州で行ったトランプ氏との首脳会談に言及した。

トランプ氏に対して昨年、外交を通じて戦争を終結させ、妥協案を尊重する用意があると強調したとも述べた。

「われわれは平和的な手段を通じてウクライナとの合意に達する準備と意思がある」とし、「ロシアはアンカレッジで話し合った妥協案に同意し、その内容に基づいて合意を目指す。ウクライナ側もこれらの妥協案に同意しなければならない。そうすれば、紛争は速やかに自然な形で終結するだろう」と述べた。

また、和平交渉で合意に至れば、ウクライナの正当な代表、場合によってはウクライナのゼレンスキー大統領とも合意書に署名する可能性を否定しなかった。

「紛争の終結に至った場合、互いに何を言い合うかについては、少なくとも『全て終わって良かった』と言えるだろうし、言うべきだ」と語った。

一方で、威嚇とも取れる発言もした。極超音速ミサイル「オレシニク」について、ロシアはこれまでウクライナに対し実戦条件下で使用したことはなく、市街地への攻撃を含む今後の本格的な使用について判断するため、結果を観察する目的で試射したにすぎないと述べた。

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