[上海 3日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は3日、公開市場操作(オペ)でリバースレポの資金供給量がゼロだったと発表した。
ロイターの集計によると、リバースレポの供給量がゼロとなったのは2024年8月以来となる。
人民銀は声明で、3日の期間7日リバースレポの供給量がゼロとなったことについて、「公開市場操作におけるプライマリーディーラーの需要に応えるため」と説明した。
市場では、今回の措置により、銀行システム内に滞留している資金が実体経済により多く供給されるとの見方が広がっている。
クレディ・アグリコルの中国チーフエコノミスト、Xiaojia Zhi氏は「きょうの人民銀の操作は驚きだ」とした上で、「銀行の信用拡大が見られない中、金利の低下ペースが速すぎたことが、人民銀に市場への異例の警告信号を発するきっかけとなった可能性がある」と指摘した。
市場状況を測る指標で銀行間市場のベンチマークとなる期間7日レポの出来高加重平均金利は3日時点で1.33%。過去1か月間は1.4%のリバースレポ金利をおおむね下回って推移している。
INGの大中華圏担当チーフエコノミスト、リン・ソン氏は「現時点では流動性環境は依然としてかなり潤沢であり、これが人民銀にさらなる資金供給を見送らせる要因となっている可能性がある」と述べた。
「長期的な(供給)停止が見られない限り、広範な金融政策の方向性の転換を示すものではなく、あくまで短期的な流動性環境を注視しているに過ぎない」との見方を示した。
市場関係者やエコノミストの多くは、内需の低迷や中東紛争の波及効果による圧力にさらされている経済を支えるため、人民銀が今年末まで「適切に緩和的な」政策スタンスを維持すると広く予想している。