Renee Hickman Tom Polansek

[シカゴ 2日 ロイター] - ドイツ製薬・化学大手バイエルは2日、傘下の米農薬子会社モンサントをスピンオフ(分離・独立)する計画はないと表明した。バイエルはモンサントの除草剤「ラウンドアップ」を巡る多数の訴訟に見舞われている。

バイエル広報担当者は、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル主催の「グローバル・フード・フォーラム」会場でロイターの取材に応じ、企業再編は現実的な選択肢になり得るものの現時点では計画しておらず、業績改善と一連の訴訟への対応に注力していると語った。

バイエルのビル・アンダーソン最高経営責任者(CEO)は壇上で、ラウンドアップ訴訟が同社のグリホサート系農薬の生産に及ぼす脅威を改めて強調した。同社によると、この訴訟には約10万人の原告が関与している。アンダーソン氏は「グリホサートを巡る訴訟問題の解決がなければ、米国製グリホサートはなくなるだろう」と述べた。

バイエルは米国でグリホサートを製造する唯一の企業だが、農業部門は中国から同農薬のジェネリック(後発)農薬を大量に輸入している。

バイエルは2018年にモンサントを630億ドルで買収した際、ラウンドアップのブランド権とともに、有効成分ががんを引き起こす可能性について警告しなかったと訴える消費者からの訴訟も引き継いだ。

同社は、巨額の和解金支払いなどを通じ、米国での訴訟の波を食い止めようと努めてきた。

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