Susanna Twidale William James
[ロンドン 2日 ロイター] - 英政府は2日、温室効果ガス排出量を2040年までに1990年比で約87%削減する目標を設定した。電力コストの抑制と雇用創出につながるとするネットゼロ(温室効果ガス排出実質ゼロ)目標の達成へ取り組みを強化する。
ミリバンド・エネルギー相は声明で「英国がこの10年で2度目の化石燃料ショックに直面する中、家計と企業を財政的に守る唯一の方法は、われわれが管理できる国産のクリーン電力を推進することだ」と述べた。
エネルギー価格は22年のロシアによるウクライナ侵攻を受けて高騰したが、今年に入って中東紛争による前例のない供給途絶で急騰している。
英国の温室効果ガス排出量はこれまで1990年比で約54%減少しており、昨年は前年比2%減だった。主に鉄鋼部門で高炉が閉鎖され、産業部門の排出量が減少した。
政府はクリーン電力の支援が雇用創出に役立つとしている。2日に公表された英シンクタンク「エネルギー・気候情報ユニット」の報告書を引用し、ネットゼロ経済が国内で100万人超の雇用を支えていると訴えた。
政府によると、議会が目標を承認すれば、排出削減を実現するための計画を可能な限り早期に公表するという。