Steven Scheer

[エルサレム 2日 ロイター] - イスラエル中央銀行のヤロン総裁は2日、イラン停戦合意を巡る楽観論が高まりエネルギー価格が下落したことを受け、インフレが引き続き緩和されれば、イスラエルの短期金利はより速いペースで低下する可能性があるとの見解を示した。

イスラエル民主主義研究所の会議で講演したヤロン氏は、5月25日の前回会合以降、停戦を巡る期待から原油価格が下落し、通貨シェケルが対ドルで高値にあることと相まって、インフレ期待が低下したと指摘した。

前回の金利決定に先立ち、債券市場は今後1年間のインフレ率を1.7%と予想していた。これは政府が掲げる年1─3%の目標範囲内に十分収まる水準だ。4月のインフレ率は1.9%だった。

ヤロン氏は「インフレ期待が低下し、特に目標範囲の下限に近づけば、より緩和的な金融政策と、より速い緩和ペースが正当化される」と述べた。

中銀は5月25日の会合で、予想通り政策金利を4%から3.75%に引き下げた。その上で、イラン戦争を巡る不確実性を理由に、今後の利下げは緩やかになるとしていた。

ヤロン氏はイラン合意への期待から、過去1週間でイスラエルのリスクプレミアムがさらに低下したと指摘。

「こうした一連の展開により、インフレ期待は一段と押し下げられた」と述べた。

トランプ米大統領は1日、イランとの交渉は継続中であり、4月初めに合意した停戦を延長し、ホルムズ海峡を再開するための合意が今後1週間で成立するとの見通しを示した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。