Michael S. Derby Maria Cheng
[ニューヨーク 28日 ロイター] - カナダのカーニー首相は、28日、ニューヨークで行った演説で、「米国を再び偉大な国にする」ために、米国とカナダの「新たなパートナーシップ」を呼びかけた。
カーニー氏は、米国が貿易関係を変革しつつある中で、世界が「断絶」を経験していると指摘。アルミニウム、自動車、重要鉱物などの特定の分野でカナダと緊密に協力することにより、両国が強化されると述べた。
カーニー氏がニューヨークで演説している間、米国の通商当局者はメキシコ市で、自由貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しについてメキシコ当局者と協議していた。今のところ、この協議にはカナダは含まれていない。
トランプ米大統領がカナダを51番目の州として併合すると述べたことを受け、カーニー氏はカナダと米国の関係を「修正しなければならない弱点」と表現。米国は貿易に対するアプローチを根本的に変え、関税を大恐慌以来の水準まで引き上げたと批判していた。
しかし、この日のニューヨークでの演説では、カーニー氏はより融和的な姿勢を示し、米国を「世界がこれまで知る中で最もダイナミックで、回復力があり、創造的な国」と評した。米国の建国の理念である自由、民主主義、正義、開放性は、「米国と世界の未来への指針であり続けるべきだ」と述べた。
カーニー氏は、米国とカナダの間にはこれまで紛争があったものの、両国は常にそれを乗り越えてきたこと、カナダは独立を強化してより良い同盟国となり得る点を訴え、「世界的なエネルギー危機の中、カナダは米国に安定した電力と重要な鉱物資源を提供し、米国の成長を支えている」と述べた。
1月に北京を訪問し、中国の習近平国家主席と会談したことについて問われると、カーニー氏は「両国関係の非常に基本的な再構築」が達成されたと述べた。中国との関係は、トルドー前首相の下で悪化していた。
カーニー氏は、中国に対し、国際金融・通貨体制における責任をより積極的に果たすよう求めたとも明らかにした。