[ニューヨーク 28日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対して下落した。 米国とイランが停戦を60日間延長する覚書で合意したとの報道を受けた。ただ、約3カ月間にわたる紛争の中で同様の報道がこれまで何度かあったものの、いずれも戦争の終結には至っていない。
米国とイランは、停戦を60日間延長し、イランの核開発問題を巡り協議する覚書で合意した。ただ、トランプ大統領はまだ承認していない。事情に詳しい4人の関係者がロイターに明らかにした。アクシオスが先に報じたところによると、覚書にはイランの高濃縮ウランの備蓄への対処方法が盛り込まれ、60日間の交渉期間中に最初に協議される議題の一つになるという。
ドルはここ数週間、紛争の長期化が見込まれる局面では上昇し、緊張緩和の動きが伝わると下落するなど、イラン戦争の見通しの変化に連動した動きをみせている。
市場はこの日発表の経済指標にも注視。連邦準備理事会(FRB)が重要視する米個人消費支出(PCE)価格指数は前年比で2023年5月以来の大幅な伸びとなった。また、2026年第1・四半期(26年1─3月期)の国内総生産(GDP)改定値は年率換算で前期比1.6%増と速報値の2.0%増から下方修正され、ロイターがまとめたエコノミスト予想の2.0%増を下回った。
LMAXグループの市場ストラテジスト、ジョエル・クルーガー氏は「コアPCEが若干軟調で、GDP成長率もやや弱含みとなったことは、FRBが金利を長期間据え置く姿勢をやや緩める余地があるというメッセージになる」とし、リスク選好には幾分追い風になるとの見方を示した。
主要通貨に対するドル指数は0.3%低下の99。米国とイランの戦闘再開を受けた2日続伸から反落する見通しとなった。
円は対ドルで0.19%高の1ドル=159.22円。投資家は、円が心理的節目の160円付近で推移する中、日本当局が再び円買い為替介入に踏み切るかどうかに注目している。
ユーロは対ドルで0.20%高の1.1649ドル。
ドルは対スイスフランでは0.37%安の0.784フラン。
ドル/円 NY終値 159.23/159.25
始値 159.45
高値 159.49
安値 159.13
ユーロ/ドル NY終値 1.1651/1.1652
始値 1.1603
高値 1.1660
安値 1.1604