Sheila Dang Arunima Kumar
[ヒューストン 27日 ロイター] - 米石油大手エクソンモービルは27日の株主総会で、法人登記上の本社地をテキサス州へ移す会社提案について採決が行われ、承認された。議決権行使助言大手2社が反対を推奨していたが、エクソン側の主張が可決された。
現在の本社所在地はニュージャージー州だが、既に本社機能は1989年からテキサス州に置いている。同社は、法的な本拠地をテキサスへ移すことは合理的で、事業の実態にも合致すると説明していた。
近年はスペースXやテスラ、コインベースなど、事業拠点をテキサス州へ移す米企業が相次いでいる。昨年成立したテキサス州法では企業に対する法的保護が強化され、株主訴訟に関して株主が訴訟を起こす際の株式保有比率の基準を企業側が設定できるようになるなど、訴訟リスクが軽減された。
エクソンの提案に対して議決権行使助言会社のグラス・ルイスとインスティテューショナル・シェアホルダー・サービシズ(ISS)は、テキサス州への移転によって株主の権利が弱まる可能性があるとして、反対票を投じるよう株主に推奨していた。
エクソンは3月に移転計画を公表した際、株主訴訟に必要な保有比率の引き上げは予定していないと説明。テキサス州当局の方が同社事業への理解が深いと主張していた。
年次株主総会の暫定集計によると、移転案は71.3%の賛成を得て可決された。