[ロンドン 26日 ロイター] - かつて英労働党の党首を務めたブレア元英首相は26日、支持低迷に直面する同党に対し、左傾化や欧州連合(EU)再加盟路線への転換といった「誘惑」を退け、党首個人の資質ではなく政策論争に集中すべきだと訴えた。
労働党内では、支持率が低迷するスターマー首相の退陣を視野に入れた党首選の可能性が取り沙汰されている。ブレア氏は1997年から2007年まで、労働党史上最長となる10年間首相を務め、3度の総選挙で同党を勝利に導いた実績を持つ。
ブレア氏は「(英国の再生には)抜本的な方向転換が必要だ。労働党が選挙で勝利することができる唯一の戦略は、『急進的中道(ラディカルセンター)』になることだ」と主張した。
また、「現政権の主要な問題は、キア(スターマー氏)の人柄にあるわけでもないし、『これまでの成果』をうまく伝えられていないことでもない。あるいは、労働党の『価値観』をより強く打ち出す必要があるということでもない」と強調。「指導部が交代しようがしまいが、政策を巡る議論から始まらないのであれば無意味だ」と訴えた。
スターマー氏の有力な後継候補と目されるマンチェスター市長アンディ・バーナム氏や、前保健相ウェス・ストリーティング氏を念頭に置いたとみられる主張も展開。英国が抱える諸問題への対応として取り沙汰されている「左派路線への転換」や「EU再加盟」をけん制した。政府は人工知能(AI)革命への対応において企業寄りの姿勢を鮮明にすべきだと論じた。