[ロンドン 26日 ロイター] - 英国は27日、ポーランドと新たな防衛・安全保障条約を締結する。英政府が明らかにした。欧州全域で敵対的脅威が増大する中、防衛協力を強化する。
英政府の声明によると、条約はポーランドのトゥスク首相がロンドンでスターマー英首相と会談する際に署名する予定で、国境警備の改善、組織犯罪への対処、欧州連合(EU)との防衛協力深化を図る内容となる。
両首脳は、ロンドン東部や欧州各地でロシアが指示した放火事件のほか、サイバー攻撃やスパイ活動などハイブリッド攻撃の増加について協議する。
英国とポーランドは既に緊密な同盟関係にあるが、スターマー氏は「欧州が現在直面している課題には、一層強固なパートナーシップが求められる」と述べた。欧州は自らの防衛により大きな責任を負うようトランプ米政権から圧力を受けている。
スターマー氏は「この条約はポーランドとの防衛・安全保障関係において、ここ数十年で最大の前進であり、目に見えにくいが危険性は決して劣らない現代の安全保障上の脅威に立ち向かうことを可能にする」と述べた。
トゥスク氏は26日の政府会議で、条約の調印が「歴史的な瞬間」になると述べた。
防衛だけでなく、条約の大部分がサイバーセキュリティーに焦点を当てているとも指摘した。ポーランドは、ウクライナへの軍事援助の拠点としての役割により、自国がロシアによるスパイ活動やサイバー攻撃、偽情報の主要な標的になっていると主張している。
防衛分野に関して英政府は、新たな高性能弾薬や中距離防空ミサイルの共同生産を含む複雑な兵器の開発を主導するため、専門知識と産業能力を結集する方針だと述べた。