[ニューヨーク 22日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが6週間ぶりの高値圏で推移した。市場はイラン戦争の終結に向けた短期的な合意の可能性や、インフレ高進が続いた場合に米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切るかどうかを見極めようとしている。

ルビオ国務長官は22日、イランとの協議で一定の進展が見られているものの、引き続き課題が残っているとの認識を示した。また、交渉を仲介するパキスタンと米国は継続的に連絡を取っているとした。市場では、エネルギー供給の混乱が続くことで消費者物価に波及し、FRBが金融引き締めを余儀なくされるのではないかとの懸念が高まっている。

ステート・ストリートのグローバル・マクロ戦略責任者、ノエル・ディクソン氏は「最も重要な問題はFRBが金利を据え置くかどうかだ」と指摘。その上で、FRBが重視する個人消費支出(PCE)物価指数に反映されるインフレ圧力は今のところ比較的抑制されており、金利据え置きの根拠となっていると述べた。ただ、トランプ大統領がイランへの攻撃を強硬な形で再開することがリスクだとし「そうなれば金利のボラティリティーが高まるきっかけとなり、FRBが焦って利上げを真剣に検討する事態につながる可能性がある」と警告した。

ミシガン大学が発表した5月の消費者信頼感指数の確報値は44.8と、過去最低に落ち込んだ。イラン戦争によるガソリン価格の高騰が生活費を巡る懸念を高め、トランプ米大統領の経済運営に対する不満の広がりが浮き彫りとなった。

この日はFRBのウォラー理事が、FRBは政策声明から「緩和バイアス」を削除し、事実上、利上げの可能性も示すべきとの見解を示したことを受け、短期金利先物市場ではFRBの利上げ観測が前倒しされ、早ければ10月にも利上げが実施されるとの見方が強まった。

また市場はFRBのケビン・ウォーシュ新議長の就任にも注目。ウォーシュ氏は宣誓式で、自らの指揮の下で「改革志向」の政策運営を進めると表明した。

主要通貨に対するドル指数は0.04%高の99.24。

円は対ドルで0.1%安の159.11円。日本政府・日銀がわずか数週間前に円買い介入を実施したとみられるにもかかわらず、円相場は脆弱な状態が続いている。円は介入による上昇分の約75%を既に失っており、市場では日本当局によるさらなる介入への警戒が続いている。

ユーロは0.06%安の1.1611ドル。

英ポンドは0.11%高の1.3444ドルとなった。4月の小売売上高(数量ベース)は前月比1.3%減となり、2025年5月(1.4%減)以来最大の月間減少率を記録したが、ポンドへの影響は限定的だった。

ドル/円 NY終値 159.19/159.22

始値 159.12

高値 159.23

安値 159.00

ユーロ/ドル NY終値 1.1602/1.1604

始値 1.1597

高値 1.1619

安値 1.1589

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