自信につながる「行動の火花」を見つけよう
「活性化エネルギー」という科学用語がある。化学の世界では、この言葉は「化学反応を起こすのに必要なエネルギーの量」という意味になる。つまり、化学反応を起こしたいなら、ある一定のエネルギー量が必要になるということだ。
心理学者たちは、この言葉を自分の分野に応用し、「あるタスクを始めるのに必要なモチベーション」という意味で使っている。私はこの定義が大好きだ! これは、何かを始めるのに必要な心の働きを表している。
ここで注意してもらいたいのは、単なる「意志の力」や「レジリエンス(立ち直る力)」だけではないということだ。これを自信に応用するなら、私はこう定義する。
「あなたに必要なエネルギーとは、期待が放つ火花だ。その火花があれば気分が高揚し、不快なことにも挑戦できるようになる」
ここで大切なのは、エネルギーの火花は大きくなくてもいいということだ。「エネルギーのイーサン」の例を思い出してみよう。ごほうびのワインのことを考えるだけでワクワクし、がんばってスピーチクラスに行こうというモチベーションがわいてきた。
それが自信のしくみだ。エネルギーの小さな火花があれば、何か行動を起こすことができる。その行動が次の行動につながり、連鎖反応になる。それらの行動は、もう昔のあなたとは違うあなたになったという証拠だ。
「エネルギーのイーサン」は、スピーチクラスに通い、人前で話すことに自信が持てるようになった。
あなたにエネルギーを与えるものは何だろう?
[筆者]
フアン・ベンダナ(Juan Bendaña)
大人気スピーカー、起業家、コーチ。クライアントには、CEO、オリンピック選手、俳優、フォーチュン100企業のリーダーなどが名を連ねる。対面でエンパワーしたリーダーは25万人、オンラインでは数百万人に到達。人々が揺るぎない自信を身につけ、人生とキャリアで大胆な行動を取る手助けをすることをミッションとしている。
[訳者]
桜田直美(さくらだなおみ)
翻訳家。早稲田大学第一文学部卒。訳書は『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』『成長し続ける人だけが知っている101の人生戦略』(いずれもかんき出版)、『David and Goliath 絶対強者をうち破れ』『Outliers 思考と思考がつながる』(いずれもサンマーク出版)、『アメリカの高校生が学んでいるお金の教科書』(SBクリエイティブ)など多数。
