ネイビーシールズの訓練で最終的に80パーセントが脱落するのも、大学を卒業できないのも同じ理由だ。最初はやる気満々で、それが自分の人生のすべてだといわんばかりだが、最後には完全に敗北するのだ。
「頑張るキャサリン」と「息抜きするイーサン」はどちらが勝つか?
ここで、キャサリンとイーサンの物語を紹介しよう。2人の状況はよく似ている。2人とも30代の前半で、仕事を始めて10年だ。そろそろ昇進が見えてきたころで、人前で話すスキルを学ぶ必要が出てきた。問題は、2人とも人前で話すのが大の苦手だということだ。
そこで2人は、地元のスピーチクラスに通うことにした。だんだんと聴衆を増やしながら実践練習を積むことができるクラスだ。期間は4カ月で、週に2回教室に通い、加えて宿題もある。なかなか厳しいコースだ。
「勇気のキャサリン」は大胆に挑戦することにした。スピーチクラスは火曜日と木曜日の夜にある。そこで婚約者に、当分の間、平日の夜のデートはキャンセルだと伝えた。彼女は毎週、仕事で何があっても休まずクラスに通った。上司から追加のプロジェクトをまかされても、なんとかしてクラスと両立させていた。
彼女は残業があってもクラスは休まなかった。職場から直行することもよくあった。しかし、内心では行きたくないと思っていた。スピーチクラスと仕事の両立は思ったよりも難しく、ストレスで押しつぶされそうになっていた。彼女は燃え尽きたようになり、それが友情や婚約者との関係にも影響を与えるようになった。
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