「エネルギーのイーサン」も、昇進はしたいと思っていた。しかし彼もまた、人前で話すのが大の苦手だった。もしかしたらキャサリンより苦手意識が大きかったかもしれない。

イーサンはキャサリンほど大胆な性格ではないので、違う角度から問題と向き合うことにした。最初に行ったのは、スケジュールの変更を職場の人に知らせることだ。スピーチクラスに通うことにしたので、数カ月の間はプロジェクトを増やせないと伝えておいた。スピーチクラスに通えば、彼自身のキャリアだけでなく、職場全体にとってもメリットになる。

次にイーサンは、婚約者に、いつもの木曜の夜のデートはできなくなると伝えた。しかし、その代わりに、木曜の夜は自分のスピーチを聞きにこないかと誘った。彼女は誘いに応じた。

クラスの宿題をきちんと終わらせるために(ちなみに、イーサンは宿題が大嫌いだった)、早起きして、地元にあるお気に入りのカフェで宿題をすることにした。そのときは、自分にこう言い聞かせる。「カフェできちんと宿題をすれば、カロリーたっぷりの大好きなドリンクを飲んでいいことにする」

さらに、クラスに通う火曜日と木曜日は憂うつな気分になるとわかっていたので(特に木曜日が憂うつだ。なぜなら実際にスピーチをしなければならないからだ)、自分へのごほうびとしてお気に入りのワインを買うことにした。スピーチをするたびに、婚約者と一緒にグラスに1杯か2杯のワインを飲む。そのおかげで、むしろスピーチの夜が楽しみになったほどだ。

やる気がなくなりそうな要素を事前に想像しておく
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