Guy Faulconbridge Vladimir Soldatkin

[モスクワ 21日 ロイター] - ロシアは21日、ベラルーシと実施した大規模な核演習の一環として、核弾頭搭載可能なミサイルの発射実験を実施したほか、ベラルーシの施設に核弾頭を搬送した。

ウクライナを巡りロシアと北大西洋条約機構(NATO)との緊張が高まる中、ロシアとベラルーシは19日から3日間の日程で過去数年で最大規模の核演習を実施。6万4000人が参加し、「侵略を受けた場合の核戦力の準備と使用」を想定した訓練を行った。

ロシアのプーチン大統領はこの日の核演習をベラルーシのルカシェンコ大統領とともにビデオ形式で視察。軍拡競争に加わる意図はないとしながらも、新型ミサイルや原子力潜水艦の配備を含め、核戦力を十分な水準で維持、強化していく方針を表明。

核兵器の使用は常に例外的で極めて限定的な「最後の手段」になるとの認識を示すと同時に、「世界的な緊張の高まりや新たな脅威とリスクの台頭を踏まえ、ロシアとベラルーシの連合国家の主権を守る信頼できる保証として、核の3本柱(大陸間弾道ミサイル、潜水艦発射弾道ミサイル、長距離爆撃機)を引き続き維持する必要がある」と述べた。

今回の演習の一環としてロシアはベラルーシの野戦貯蔵施設に核弾頭を搬送。ロシア軍のゲラシモフ参謀総長はプーチン大統領に対し、ベラルーシの部隊に核弾頭が引き渡されたと報告した。

ロシアによると、ベラルーシのミサイル部隊は移動式戦術ミサイルシステム「イスカンデルM」用の特殊弾頭を受け入れる訓練を実施。発射機への弾頭装填(​そうてん)や、発射準備のための指定区域への極秘移動などを行った。イ⁠スカ​ンデルMは射程最​大500キロメートルで、核弾頭と通常​弾頭の双方を搭載できる。

ロシアは北部のプレセツク宇宙基地から核弾頭搭載可能な大陸間弾道ミサイル(ICBM)「ヤルス」を発射したほか、バレンツ海のフリゲート艦から極超音速巡航ミサイル「ツィルコン」を発射。潜水艦からは液体燃料式弾道ミサイル「シネワ」を発射した。このほか、ボレイ級原子力弾道ミサイル潜水艦、Il-38対潜哨戒機、極超音速ミサイル「キンジャール」を搭載したMiG-31戦闘機を公開した。

米シンクタンクの全米科学者連盟(FAS)によると、ロシアは配備済みおよび保有分を合わせて約4400発と、世界最大の核弾頭を保有。米国の核弾頭保有数は約3700発。

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