Tetsushi Kajimoto
[東京 21日 ロイター] - 内閣府が21日に発表した3月機械受注統計によると、設備投資の先行指標である船舶・電力を除いた民需の受注額(季節調整値)は、前月比9.4%減となった。2カ月ぶりの減少。ロイターの事前予測調査では前月比8.1%減と予想されており、結果はこれより大幅な落ち込みだった。前年比では5.9%増だった。
内閣府は、3月の減少は先月の大幅増の反動だとして、機械受注の判断を「持ち直しの動きがみられる」に据え置いた。内閣府の担当者は、「2月の13.6%増の反動。3カ月平均では0.9%の下落にとどまっている」と述べた。
3月は1件100億円以上の大型案件が、鉄鋼、非鉄、造船、運輸2件、通信2件、その他非製造業の8件見られたが、それ以上に2月の非鉄等大型案件剥落の影響の方が大きかったと述べた。
3月の全体の下げ幅は、2022年2月の9.6%減以来の大きさ。内訳は、製造は14.2%減で2016年2月の29.3%減以来、非製造業は6.0%減で昨年11月の9.2%減以来の下げ幅。金額ベースでは、1兆0109億円となり、1月の9824億円以来の低い水準だった。
先行きに関しては、イラン情勢次第で内需を支えてきた設備投資への影響を懸念する識者もいる。
農林中金総合研究所の理事研究員、南武志氏は「メインシナリオは、目先は人手不足・好調な企業収益に支えられるだろう」と指摘。「ただし戦争が長引けば、設備投資の腰折れにつながる可能性もある」とみている。
機械受注統計は機械メーカーの受注した設備用機械について毎月の受注実績を調査したもの。設備投資の先行指標として注目されている。
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