Tim Hepher
[パリ 20日 ロイター] - 欧州航空機大手エアバスが、一部の顧客に対し、大型長距離用ジェット旅客機「A350」の2020年代後半の納入をさらに遅延すると通知した。最近買収した米国の部品工場からの出荷を巡り、新たな懸念が生じている。業界関係者3人が明らかにした。
関係者によると、この遅延は主に米南部ノースカロライナ州キンストンにある旧スピリット・エアロシステムズ(スピリット)の工場からの重要な胴体部品の確保に絡む継続的な問題によるものだ。
これとは別に、スペインのエアバス工場で製造されている新型A350貨物機の貨物ドアについても供給に支障が出ているという。
エアバス広報担当者は、今年後半に予定されているA350貨物機の初飛行と2027年の初納入については予定通り進んでいると述べた。
スピリットの大半が以前の親会社である米ボーイングに買収されたことを受け、エアバスは昨年、キンストン工場と、小型機「A220」向けにスピリットの英ベルファストを拠点とする主翼工場を買収した。
業界関係者によると、スピリットからエアバスへの引き継ぎは、一部の従業員がボーイング傘下の旧スピリットへの復帰を選択しているなど、一部人員配置の問題によって妨げられているという。業界幹部はロイターに対し、「移行は順調に進んでいない」と語った。