[ロンドン 21日 ロイター] - コンサルティング会社EYが21日に発表した年次調査によると、昨年は経済的な逆風や地政学的緊張により、欧州への外国直接投資(FDI)案件数が全体で7%減少したにもかかわらず、欧州における人工知能(AI)および防衛分野へのFDIは急増した。

昨年のAIおよび防衛分野へのFDI案件は、それぞれ96%増の306件、84%増の107件となった。AI分野では1万4000人以上の新規雇用が創出された。

低炭素エネルギー分野へのFDIは昨年に25%増加したが、多くの主要産業分野では減少した。

フランスは、英国やドイツと並んで、欧州における最大の投資先としての地位を維持した。

だが、これら上位3カ国でも昨年のFDI案件数は減少した。フランスは17%減、英国は14%減、ドイツは10%減となった。

米国からの投資は安定していたが、生産コストの上昇によりドイツ企業の収益と利益率が圧迫され、またドイツの産業政策が国内投資に重点を置いたため、他の欧州諸国へのドイツからのFDIは28%減少した。

EYの欧州・中東・インド・アフリカ担当マネージング・パートナーのブリジット・ウォルシュ氏は「これは後退ではなく、シフトの動きだ」とし、「この地域は依然として5000件以上のプロジェクトを誘致しており、AIや防衛といった戦略的分野では強い勢いが見られる」と語った。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。