Juveria Tabassum Nicholas P. Brown

[20日 ロイター] - 米小売業大手ターゲットは20日、2027年1月期通期決算の売上高が前期より4%増えるとの見通しを示した。従来は2%増を見込んでいた。通期の増収率予想を引き上げたのは2年ぶり。

第1・四半期(26年2―4月)の売上高は前年同期比で5.6%伸びた。2月に就任したマイケル・フィデルケ最高経営責任者(CEO)は手応えを示しながらも、「私たちはこの進展を将来の可能性だとは混同しない」と言及。懸念点として「最近の消費者心理の冷え込み」を挙げ、「あまりにも急激に舵を切ることは避けたい」との考えを示した。

ターゲットの株価は20日朝の取引で前日より約6%下げた。

フィデルケ氏は買い物客を呼び戻すため、商品在庫の十分な確保に向けた年内20億ドルの追加投入や、燃料価格高騰で打撃を受けている家計を応援するための3000品目の値下げを導入した。LSEGのデータによると、第1・四半期の既存店売上高は2.5%増と予想を大きく上回り、前四半期(25年11月―26年1月)までの4四半期連続の減少に終止符を打った。

第1・四半期のオンライン売上高は前年同期比の8.9%増となり、伸び率は前四半期の1.9%を大きく上回った。また、価格が高騰しているガソリン代の節約を求める中、ターゲットの会員プログラム「サークル360」の1日配送が27%増えた。

売上総利益率は29%となり、前四半期より小幅上昇した。サプライチェーン(供給網)改革によるコスト削減、ターゲットが展開するラウンドル広告収入の増加、値引き幅の縮小が寄与した。

調整後1株当たり利益は1.71ドルと、予想されていた1.46ドルを上回った。

ゴードン・ハスケット・エクイティ・リサーチのアナリスト、チャック・グロム氏は「期待は高かったが、ターゲットは全ての項目を満たした」と評価した。

RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、スティーブン・シェメッシュ氏は「第1・四半期の業績は高いハードルをクリアしたが、見直された予想は今年の残りの期間を通じて減速するとの予想を示唆している」と語った。

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