[20日 ロイター] - 米当局が、エボラ出血熱を引き起こすエボラウイルスにさらされた可能性がある人々に対して実験的な治療薬を提供できるよう、バイオテクノロジー企業マップ・バイオファーマシューティカル社と協力している。米厚生省高官の1人が20日明らかにした。

高官はロイターに、同社がバイオ医薬品高度研究開発局(BARDA)とともに、ハイリスクの個人に使用される可能性のある治療薬を供給しようとしていると語った。

対象となる治療薬は、エボラウイルスの同じ仲間に属するスーダンウイルスに対処するため、BARDAが支援する長年の官民パートナーシップを通じて開発されたものだという。

実験データによると、この治療薬は現在発生しているエボラ出血熱の原因となっている「ブンディブギョ株」に効果を持つ可能性がある。先週世界保健機関(WHO)が「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」と宣言した今回の流行は、人口密集地で数週間にわたり検知されずに広がっていたことから、専門家の間で警戒感が高まっている。

高官の話では、治療薬を実際に使う可能性については、準備・対応担当次官補局(ASPR)、食品医薬品局(FDA)、および国務省が関与する政府一体のアプローチを通じて調整されている。

具体的な供給レベル、生産能力、調達に関する検討事項に関しては言及されていない。

現在「ブンディブギョ株」に対する承認済みのワクチンやウイルス特有の治療薬はなく、ワクチンの開発には数か月かかる可能性がある。

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