<為替> ニューヨーク外為市場では、ドルが6週間ぶりの高値から反落した。トランプ大統領がイランとの交渉は最終段階にあると述べ、イラン戦争終結に向けた合意に近づいているとの期待が高まった。
トランプ氏は20日、イランとの戦闘終結を急ぐつもりはないと述べる一方、イランとの交渉は最終段階にあるとも発言。これを受けて米債利回りが低下し、安全資産であるドルは下落した。
バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、ドルはテクニカル的な水準に近づいており、ある程度の反落が見込まれる状況にあったと指摘。これには、円が対ドルで7日続落し、2025年10月以来の最長記録となったことも含まれる。
イラン紛争に起因するインフレ懸念から、市場では連邦準備理事会(FRB)など中銀のタカ派姿勢が強まるとの見方が広がっている。
FRBが20日に公表した4月28─29日の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨では、中東情勢を背景にしたインフレへの懸念が強まる中、より多くの当局者が利上げの可能性に備えた地ならしの必要があるとの認識を示していたことが分かった。
NY外為市場:[USD/J]
<債券> 米金融・債券市場では国債利回りが低下した。前日は長期債を中心に大きく上昇していたが、イラン紛争を巡るトランプ大統領の発言を受け、上昇分を失った。市場ではイランとの戦争やインフレの行方を巡る不透明感が続いている。
トランプ氏は20日、イランとの戦闘終結を急ぐつもりはないと述べる一方、イランとの交渉は最終段階にあるとも発言。これを受け、利回りは低下幅を拡大した。
SEIインベストメンツの債券担当シニアポートフォリオマネージャー、ティム・サウエルメルチ氏は「利回りや債券市場の売り浴びせといった状況に、株式市場が注目し始める局面に来ている」と指摘。「利回りがさらに上昇すると、地政学的不確実性のコストはより現実的なものになる傾向がある」とし、米連邦準備理事会(FRB)は当面金利を据え置くと予想していると述べた。
CMEのフェドウオッチによると、市場は現在、FRBが12月に41.4%の確率で利上げに踏み切るとみている。次回6月会合では89.6%の確率で金利を据え置くとの見方を織り込んでいる。
ケンブリッジ・トラストの債券部ディレクター、エリック・ジュソーム氏は「前日の売りはインフレ期待に基づくものだった」と分析。「FRBの先物市場を見ると、年初から大きなシフトが起きていることが分かる」と述べた。
米金融・債券市場:[US/BJ]
<株式> 米国株式市場は反発し、主要3指数は1%超上昇して取引を終えた。エヌビディアの四半期決算発表を控え、テクノロジー株や半導体株が上昇したことが投資家心理を改善させた。
フィラデルフィア半導体株指数は4.5%急伸。アステラ・ラボが17.7%、アームホールディングスが15%の大幅高となった。
エヌビディアは通常取引を1.3%高で終えたが、引け後の時間外取引では不安定な値動きとなっている。同社が発表した第2・四半期の売上高見通しは市場予想を上回った。800億ドル規模の自社株買い計画も発表した。
BMOプライベート・ウェルスのチーフ市場ストラテジスト、キャロル・シュライフ氏は「きょうはテクノロジー株、特に人工知能(AI)関連銘柄が再びけん引した。金利上昇やインフレの可能性を巡る昨日の懸念から一転し、AI一色に傾いた」と述べた。
米国とイランの和平合意が見通せない中、前日は主要3指数が下落し、S&P総合500種とナスダック総合は3日続落となっていた。
米国株式市場:[.NJP]
<金先物> イラン紛争の収束期待から原油相場が下落し、インフレ警戒感の後退とともに米国債利回りが直近の高水準から低下したことを受け、買いが優勢となった。
中心限月6月物の清算値(終値に相当)は前日比0.1%高の1オンス=4535.30ドル。直物価格は一時、約7週間ぶり安値を付ける場面もあった。
ハイリッジ・フューチャーズの金属取引責任者デービッド・メガー氏は、利回りの上昇基調が一服したことで金相場が直近安値から反発したと指摘。「戦争の収束やホルムズ海峡の開放はいかなる形であれ、金利低下期待につながり、金市場にとって好材料となる」と語った。
NY貴金属:[GOL/XJ]
<米原油先物> 米国時間の原油先物は、約6%下落した。トランプ米大統領がイランとの交渉は最終段階にあると述べたことを受けた。しかし、中東の供給混乱が続いているため、投資家は和平交渉の結果について依然として警戒感を抱いている。
清算値は、北海ブレント先物が6.26ドル(5.63%)安の1バレル=105.02ドル。米WTI先物は5.89ドル(5.66%)安の98.26ドルとなった。
トランプ米大統領は20日、イランとの戦闘終結を急ぐつもりはないと述べた。また、合意に至らなければ攻撃を再開すると警告した。
NYMEXエネルギー:[CR/USJ]
ドル/円 NY終値 158.91/158.
93
始値 158.98
高値 159.16
安値 158.60
ユーロ/ドル NY終値 1.1627/1.16
29
始値 1.1600
高値 1.1644
安値 1.1583
米東部時間
30年債(指標銘柄) 17時05分 98*04.5 5.1220
0 %
前営業日終値 97*08.5 5.1810
0 %
10年債(指標銘柄) 17時05分 98*10.5 4.5855
0 %
前営業日終値 97*21.5 4.6690
0 %
5年債(指標銘柄) 17時05分 98*11.7 4.2442
5 %
前営業日終値 97*31.7 4.3300
5 %
2年債(指標銘柄) 17時05分 99*13.7 4.0572
5 %
前営業日終値 99*09.8 4.1220
8 %
終値 前日比 %
ダウ工業株30種 50009.35 +645.47 +1.31
前営業日終値 49363.88
ナスダック総合 26270.36 +399.65 +1.55
前営業日終値 25870.71
S&P総合500種 7432.97 +79.36 +1.08
前営業日終値 7353.61
COMEX金 6月限 4535.3 +24.1
前営業日終値 4511.2
COMEX銀 7月限 7618.1 +102.2
前営業日終値 7515.9
北海ブレント 7月限 105.02 ‐6.26
前営業日終値 111.28
米WTI先物 7月限 98.26 ‐5.89
前営業日終値 104.15
CRB商品指数 396.9476 ‐9.2334
前営業日終値 406.1810