Rae Wee

[シンガポール 18日 ロイター] - 週明け18日の債券相場は世界的に続落している。中東紛争の長期化に伴う原油高がインフレ懸念をあおり、各国の中央銀行による利上げ観測が強まったことが背景にある。

ベンチマークとなる米国10年債利回りは、先週20ベーシスポイント(bp)以上上昇したのに続き、18日アジア時間の序盤には4.6310%まで跳ね上がり、2025年2月以来の高水準を記録した。

米2年債利回りは1年2カ月ぶりの高水準となる4.1020%を記録し、30年債利回りは1年ぶりの高水準の5.1590%まで上昇した。

18日には、アラブ首長国連邦(UAE)の原子力発電所へのドローン攻撃や、米国とイランの戦闘終結に向けた取り組みが膠着しているとみられることへの懸念から、原油先物価格が続伸した。

中東紛争が始まって2カ月以上が経過し、インフレ圧力が強まる中、投資家は紛争による経済への悪影響や、それが世界の金利見通しにどのような意味を持つかについて懸念し始めている。

サクソのチーフ・インベストメント・ストラテジスト、チャル・チャナナ氏は「実際の利上げが依然として基本シナリオではないとしても、『より長期の高金利』という見方が再び浮上している」と述べた。

日本政府が編成を進めている2026年度補正予算の財源として、新たに特例公債(赤字国債)を発行する方向で検討しているとのニュースも債券売りの材料となった。

日本の30年債利回りは10bp以上急騰し、過去最高となる4.200%を記録した。一方、10年債利回りは一時、1996年10月以来、約29年半ぶり高水準となる2.800%をつけた。

DBSの金利シニアストラテジスト、ユージン・レオ氏は「先週の取引終了時点ですでに市場心理は弱含んでいた。日本による追加の財政支出は、間違いなく事態を悪化させた」と述べた。

CMEのFedWatchツールによると、市場は現在、インフレ上昇に対抗するため、米連邦準備理事会(FRB)が12月までに利上げを行う確率を50%超と織り込んでいる。

欧州中央銀行(ECB)は早ければ来月にも利上げを行うとみられ、イングランド銀行(英中央銀行)は年内に2回程度利上げを行うと予想されている。

欧州では、ドイツ国債先物とフランス国債先物がそれぞれ約0.4%、0.45%下落した。

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