[ベルリン 15日 ロイター] - ドイツのメルツ首相は15日、ヴュルツブルクのカトリック集会で若者を前に演説し、「自分の子供たちに米国に行って教育を受け、働くことは勧めない」と述べた。一方で「特に若者にとって、ドイツほど素晴らしい機会を提供する国はほぼないと確信している」と自国の有望さを強調した。
米国では高学歴者でも就業機会が限られていることなどを理由に挙げた。
第2次トランプ米政権が発足して以降、関税措置やロシアによるウクライナ侵攻、イラン交戦を巡って米欧間や北大西洋条約機構(NATO)内の緊張が高まっている。メルツ氏は4月、交戦終結に向けた交渉でイランが米国に屈辱を与えていると発言。トランプ大統領は反発し、ドイツ駐留軍の一部撤退や、欧州連合(EU)製自動車への関税を引き上げる考えを示す事態となった。
70歳のメルツ氏は、3人の子供を持つ。世界情勢が「悲観的」に捉えられがちだと指摘した上で、ドイツ国民が自国の可能性についてもっと希望を持つべきだと訴えた。
米国については「大いに尊敬している」としたものの、その思いが「今のところ高まっていない」と話し、会場の笑いを誘った。