[ワシントン 15日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が15日発表した4月の製造業生産指数は前月比0.6%上昇し、14カ月ぶりの大幅な伸びとなった。自動車や人工知能(AI)関連の投資ブームを背景とするハイテク製品への需要がけん引した。ただ、イラン戦争に伴う供給の混乱は製造業に影を落としている。
ロイターがまとめたエコノミスト予想は0.2%上昇だった。
3月分は当初の0.1%低下から0.1%上昇に上方改定された。
4月は前年同月比で1.3%上昇した。
製造業のうち、自動車・同部品は前月比3.7%増加した。ハイテク産業の生産は1.0%増加。3月は0.5%増だった。コンピューター・周辺機器は2カ月連続で1.5%増加し、生産を押し上げた。半導体・関連電子部品は1.0%、通信機器は0.6%、それぞれ増加した。
ハイテク産業と自動車を除く製造業は0.3%上昇と3月から横ばいとなった。
耐久財の生産は1.2%増加した一方、非耐久財は0.1%減少、化学品は0.9%、プラスチック・ゴム製品も0.9%落ち込んだ。ただ、石油・石炭製品は2カ月連続で1.0%増加したほか、食品・飲料、たばこ製品も伸びた。
鉱業は0.1%低下し、前月の1.6%低下に続いた。エネルギー関連は1.0%回復したものの、石油・ガス井の掘削は2カ月連続で低下した。
鉱工業全体の生産指数は0.7%上昇。3月分は当初の0.5%低下から0.3%低下に上方改定された。前年同月比では1.4%上昇した。
鉱工業部門の設備稼働率は76.1%と、前月の75.7%から上昇した。製造業の稼働率は75.8%と、0.4ポイント上昇した。
モルガン・スタンレーのチーフエコノミスト、マイケル・ゲイペン氏は「全体として、堅調な需要と生産の持続的な拡大は製造業セクターの底堅さを示している」と指摘。「ただ、供給と価格を巡る不透明感から、短期的な見通しのリスクは下振れ方向に傾いている」と述べた。