William James Sam Tabahriti

[ロンドン 15日 ロイター] - 15日の金融市場で英国債利回りが急上昇した。与党労働党左派のアンディ・バーナム・グレーター・マンチェスター市長が国政に復帰し、労働党党首のスターマー首相に挑戦する可能性が出てきたことで投資家の警戒感が高まった。

英30年債利回りは、序盤の取引で約13ベーシスポイント(bp)上昇し5.779%と、12日に付けた約30年ぶりの高水準である5.813%に迫った。ポンドはドルとユーロに対して下落した。

労働党のジョシュ・サイモンズ下院議員は14日、議員辞職すると表明した。同氏の選挙区からバーナム氏が立候補し、当選すれば党首選への出馬が可能になる。

サイモンズ氏は2024年の選挙で、グレーター・マンチェスターのメーカーフィールド選挙区で、ナイジェル・ファラージ氏率いる「リフォームUK」の候補を破って当選した。その後、労働党の支持が低下する一方、リフォームUKの人気は急上昇しており、補欠選挙は激戦になる可能性が高い。

スターマー氏は首相の座にとどまるために戦う意向を示しつつも、バーナム氏が労働党党首選への出馬に必要な議席獲得を目指すことを妨げない考えを示した。

14日に保健相を辞任し、正式な党首選が始まればスターマー氏に対抗するとみられるウェス・ストリーティング氏は、バーナム氏が議席を獲得できるかどうかを見守る意向を示している。

このプロセスには数週間かかる可能性があり、イランやウクライナでの戦争による経済的打撃に直面する政府機能がまひする恐れがある。

一方、スターマー氏に近いリード住宅相はBBCに、労働党はスターマー氏を支える必要があると訴えた。「現時点では、挑戦者は存在しない。首相への挑戦に必要な81人の推薦を集めた人物はいない」と指摘した。

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