Dan Rosenzweig-Ziff Andrew Goudsward

[14日 ロイター] - 事情に詳しい2人の関係筋によると、米司法省は米国に100億ドルの投資を約束しているインドの大富豪のゴータム・アダニ氏(63)に対する刑事詐欺罪の起訴を取り下げる方向で調整している。

インドのモディ首相と近い関係にあるアダニ氏は14日、インド政府高官に対する賄賂工作疑惑を巡って米証券取引委員会(SEC)が起こした関連の民事詐欺訴訟についても和解した。

関係者の1人によると、アダニ氏の弁護士でトランプ米大統領の個人弁護士も務めるロバート・ジュフラ氏が先月、アダニ氏は係争中に投資ができないと司法省に伝えた後、刑事訴追が取り下げられる可能性が浮上した。アダニ氏はトランプ氏が2024年の大統領選に勝利した後、米国内で100億ドルを投資して1万5000人の雇用を創出すると公言していた。

連邦検察官は24年11月、アダニ氏がインド最大の太陽光エネルギー発電所を開発する承認を得るためインド政府高官に約2億6500万ドルの賄賂を支払うことに同意し、汚職を隠したまま銀行や投資家から融資や債券発行によって30億ドル以上を調達したとして起訴していた。

関係者の話では、和解手続きは完了していないが、アダニ氏はまだ多額の金銭的な損害を負担する可能性がある。関係筋の1人によると、アダニ氏と同氏の甥はSECに対して約1500万ドルの解決金を分担して支払うが、アダニ氏は不正行為を認めも否定もしない流れとなる。

またアダニ氏が率いるアダニ・グループはイラン産天然ガスの輸送を含む別件の調査に関連して、米財務省の外国資産管理局(OFAC)に2億7500万ドルの和解金を支払う。

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