[東京 15日 ロイター] - 国債先物中心限月6月限は、前営業日比46銭安の128円23銭と大幅続落して午前の取引を終えた。朝方発表された物価指標の強さや、アジア時間の原油価格上昇、米長期金利の4.5%台への上昇が売り材料だった。現物市場の新発10年国債利回り(長期金利)は前営業日比6.0ベーシスポイント(bp)上昇の2.690%。一時2.700%と、1997年5月以来29年ぶりの高水準を更新した。5年金利と20年金利は過去最高水準を更新した。

国債先物は売りが先行。前日の米債市場で10年債利回りが4.48%付近に上昇したことや、夜間取引の国債先物が下落した流れに追随して始まった。原油価格の高止まりや為替の円安基調も続き、インフレ懸念はくすぶっている。

アジア時間の取引で米WTI先物が102ドル台で強含む中、米長期金利は一時4.52%付近へと約1年ぶりの高水準に上昇した。中国が米国産原油の購入を希望しているとするトランプ米大統領の発言が伝わったことも、原油先物の上昇に弾みをつけた。

朝方に日銀が発表した4月の企業物価指数速報も売り手掛かりになった。前年比でプラス4.9%と市場予想のプラス3.0%を上振れた。中東情勢の不安定化やホルムズ海峡の事実上の封鎖を受け、石油・石炭製品や化学製品など幅広い品目の価格が上昇した。また輸入物価指数が前年比17.5%上昇と、3月(8.0%上昇)からプラス幅を大きく拡大したことが円債の売り材料との声も聞かれた。

現物市場では10年物以外の新発国債利回りも総じて上昇。2年債は同1.5bp上昇の1.410%、5年債は同5.0bp上昇の1.995%と一時過去最高水準を更新した。20年債も同4.5bp上昇の3.590%と過去最高を更新。30年債は同0.5bp上昇の3.910%、40年債は同5.0bp上昇の4.200%。

円債市場の動向についてJPモルガン証券の山脇貴史債券調査部長は、買い手不足感がある中で財政懸念もくすぶっているとし、金利上昇には複合的な要因が作用していると指摘。前日には30年債入札後に金利上昇圧力が強まった経緯があり、「超長期(債券価格)の崩れ方をみていると、(市場の)不安心理は続いているようだ」との見方を示した。

TRADEWEB OFFER BID 前日比

2年 1.401 1.414 0.013 11:00

5年 1.979 1.992 0.044 11:00

10年 2.688 2.697 0.063 11:01

20年 3.591 3.604 0.048 11:01

30年 3.936 3.953 0.043 11:02

40年 4.174 4.2 0.04 11:00

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