Hiroko Hamada

[東京 15日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比804円24銭安の6万1849円81銭となった。前日の米ハイテク株高を好感する形で朝方はしっかりと推移していた。ただ、AI(人工知能)・半導体関連の一角に利益確定売りが出て日経平均は次第にマイナス転換し、一時900円以上値下がりする場面があった。

日経平均は前営業日比224円高でスタートした後、上げ幅を広げ、前場序盤に581円高の6万3235円77銭の高値を付けた。ただ、買いの勢いは続かず上昇一服後は上げ幅を縮小し、前場後半に売りが強まった。日経平均が6万2000円を下回るのは約1週間ぶり。韓国株の急落や日本の金利上昇も相場の重しとなったとみられている。

一方、プライム市場では5割超の銘柄が値上がりし、相場全体が崩れる展開にはならなかった。物色面では、好決算銘柄への買いがみられたほか、出遅れ感のある自動車株などがしっかりだった。

SMBC信託銀行の投資調査部長・山口真弘氏は、直近で急騰していたハイテク株に短期的な利益確定売りが出たと指摘した。目先については、AI投資需要の高さを背景に「基本的にハイテク株がけん引していく構図は変わらないとみている」と話し、日経平均は6万4000円台乗せも視野に入るという。

きょうはキオクシアホールディングスが決算を発表する予定で、投資家の関心が集まる。市場では「今後もメモリー半導体需要の増加が続くのか、会社側がどのような見通しを出すか注目」(国内証券・ストラテジスト)との声が聞かれた。

TOPIXは0.37%安の3864.90ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は5兆1854億7200万円だった。東証33業種では、石油・石炭製品、輸送用機器、保険など10業種が値上がり。非鉄金属、金属製品、化学など23業種は値下がりした。

個別では、キオクシアHDが5%超安。フジクラ、アドバンテスト、レーザーテックも軟調だった。

決算銘柄ではDOWAホールディングスが大幅高。浜松ホトニクスがストップ高だった。主力株ではトヨタ自動車がしっかり。ソニーグループは大幅上昇した。

プライム市場の騰落数は、値上がり847銘柄(54%)に対し、値下がりが676銘柄(43%)、変わらずが42銘柄(2%)だった。

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