Michael S. Derby
[ニューヨーク 14日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のバー理事は14日、FRBのバランスシート縮小を目的に銀行の流動性規制を緩和するのは誤った考えで、金融システムの安全性を損ないかねないという認識を示した。
講演準備原稿で、「金融システムにおけるFRBの『フットプリント』を縮小するために、バランスシートの規模を圧縮する議論が最近活発に行われている」と指摘。
その上で、「バランスシートの縮小は誤った目標であり、この目標を達成するための多くの提案は、銀行の耐性を損ない、短期金融市場の機能を阻害し、最終的には金融の安定を脅かすことになる」とし、「一部の提案はむしろ金融市場におけるFRBのフットプリントを拡大させる」と述べた。
FRBの保有資産を圧縮する手段として銀行の流動性要件を引き下げれば、問題発生時にこれらの金融機関がFRBの流動性供給制度に頼るリスクが高まる可能性が高いとした。
バー氏は「むしろ、2023年の銀行危機は(当時起きたことを踏まえれば)、流動性要件を引き下げるのではなく引き上げるべきであることを示唆している」と述べた。
また、「FRBのバランスシート規模は金融市場におけるFRBのフットプリントを測る指標としては不適切だ」と指摘。準備預金の創出がFRBにとって「コストのかからない」システムにおいては、FRBが金融政策をいかに効果的に実施しているかに焦点を当てるべきだと強調した。
バー氏は、現在の体制が金融政策の目標を「長年にわたり達成してきた」とし、「効果的な政策運営は市場の円滑な機能も支えている」と述べた。