Ted Hesson

[ワシントン 14日 ロイター] - 米税関・国境警備局(CBP)は、傘下の国境警備隊のマイケル・バンクス長官が14日に辞任したと発表した。トランプ政権におけるここ数カ月の移民担当幹部の相次ぐ交代がさらに加速する形だ。

バンクス氏辞任の正式な理由は明らかにされていない。元国境警備隊幹部2人の話では、同氏は3月にトランプ大統領によって解任されたノーム前国土安全保障長官に近い立場だった。バンクス氏はコメント要請に応じなかった。

トランプ氏の移民戦略に対する米国民の支持が低下する中で、担当幹部の人事刷新も続いている。

米移民・関税執行局(ICE)のトッド・ライオンズ局長代行が今月末に退任するほか、物議を醸した国境警備隊幹部のグレゴリー・ボビーノ氏が3月に引退。一方、ホワイトハウスの国境・移民政策責任者を務めるトム・ホーマン氏が、執行業務を監督する権限を拡大させている。

また政権は今週、民間刑務所運営会社「GEOグループ」での勤務経験を持つ元移民局幹部のデイビッド・ベンチュレッラ氏を、ライオンズ氏の後任に充てると発表した。

CBPのスコット局長は声明で、バンクス氏の「国境警備にとって最も困難な時期の1つ」における尽力に感謝の意を表した。

バンクス氏の在任中、政権は米国の主要都市に国境警備隊員を大量投入。隊員らは強硬な戦術を用いて移民法違反の疑いがある人々を検挙し、住民との衝突を招いた。

物議を醸したこうした都市レベルの作戦中、バンクス氏は目立った動きを控えていた。対照的に、ボビーノ氏はロサンゼルス、シカゴ、ミネアポリスといった民主党が首長を務める都市で、隊員グループを率いて積極的に活動していた。

ボビーノ氏はロイターに対し、バンクス氏はノーム氏と同じ立場で、執行戦術を巡ってスコット氏としばしば衝突していたと語った。

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