[東京 12日 ロイター] - 旭化成は12日、2027年3月期の連結純利益が前年比0.8%増の1600億円になる見通しと発表した。ドイツの製薬会社を昨年買収したことや為替換算差などが利益を圧迫するが、「重点成長」事業と位置付ける救急救命医療やエレクトロニクスなどの成長を見込む。中東情勢の影響は、現時点で大きな影響は出ておらず、定量化が難しいとして織り込んでいない。IBESがまとめたアナリスト12人の予想平均1654億円を下回った。

年間配当予想は1株44円(前年42円)とした。連結営業利益は同7.3%増の2480億円と、3年連続の最高益を見込む。

堀江俊保・代表取締役は決算会見で、中東情勢は自動車関連の素材などマテリアル事業を中心に100億円程度の影響を受ける可能性があると説明。情勢がどこで落ち着くかによって変わってくるとし、次回決算発表時により高精度の数字を示すとした。

ナフサについては7月末までの調達のめどは立っているとし「今後についてもだいぶ多方面での調達の可能性が見えてきた。基本的には調達できていくと考えている」と語った。

米連邦最高裁の違憲判決を受けた関税の還付については、支払った55億円分の還付請求を始めたことも明らかにした。今期の損益にはまだ織り込んでいないという。

26年3月期の連結純利益は前年比17.6%増の1588億円だった。医療やエレクトロニクスなどが伸長した。

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