Atsuko Aoyama
[東京 12日 ロイター] - 午前のドルは157円前半から157円後半に上昇した。ベセント米財務長官との会談に関する片山さつき財務相発言を受け、為替の円安や介入に関する踏み込んだ発言への期待が剥がれる形でいったんドル買い/円売りが進んだ。米国サイドから発信がある可能性や、介入への警戒感もあり、157円後半では上値が重く推移した。
ドルは朝方、157円前半を軸にじり高で推移していたが、ベセント長官との会談に関して片山財務相が閣議後会見で言及すると、ドル買い/円売りが進んだ。正午前に一時157.66円まで買われた後は、上昇が一服している。
片山財務相はベセント長官と為替などを含めた金融市場の動向を議論したとして、足元の為替動向について「日米間で非常によく連携してきているということ、介入についてもはっきり書いてある昨年9月の日米共同声明に沿って引き続き連携していくことも強く確認した」と話した。日米共同声明に沿った連携について「全面的に理解を得た」とも語った。
片山財務相の発言は「これまでと同様」(三井住友銀行市場営業部為替トレーディンググループの納谷巧グループ長)との受け止めが聞かれた一方、ベセント長官側からの直接の発信が引き続き注目されている。片山財務相も「ベセント長官自身の発言はルール上、その通りに言及することは控える」としていた。
4月末に続いて追加介入が行われた5月の連休中に推移していた157円後半の水準では、いったん上値が重くなるとみられている一方、158円を上抜けるとショートカバーを誘発して上昇が加速するとの見方も聞かれる。