[ブリュッセル 11日 ロイター] - 欧州連合(EU)欧州委員会は11日、生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIから、同社のサイバーセキュリティー機能への公開アクセスを提供するという申し出を受け、これを歓迎すると明らかにした。一方、競合する米アンソロピックはまだその段階に至っていないと言及した。
欧州委のトーマス・レニエ報道官は定例記者会見で、オープンAIからの提案を受け取っていると説明。一方、アンソロピックとは4、5回の会合を重ねているが、同社のAIモデルへのアクセスの可能性を巡る議論には至っていないとした。レニエ氏は「オープンAIは自発的にアクセスの提供を申し出ている。アンソロピックとは良好な意見交換を行っているが、アクセスが可能かどうか推測できる段階にはない」と説明した。
今回の提案は、オープンAIの国家向けインフラ支援構想「オープンAIフォー・カントリーズ」の担当責任者ジョージ・オズボーン氏(元英財務相)が欧州委および加盟国に送付した書簡の中で示された。
オズボーン氏は「『オープンAI EUサイバー・アクション・プラン』を通じて、信頼できる主体が共通の安全保障を強化し、公共の安全を支援し、欧州の優先事項を反映するために使用できる防御ツールへのアクセスを民主化することで、欧州の政策立案者、機関、企業と協力していく」と強調した。