Sfundo Parakozov Nilutpal Timsina
[ヨハネスブルク 11日 ロイター] - 南アフリカのラマポーザ大統領は11日のテレビ演説で、裏金疑惑を巡って同氏の弾劾手続きを阻止した議会決定を違憲とした憲法裁判所の先週の判断を受けて「一部からは辞任すべきだという声が上がっているが、憲法裁判所の判断には私が辞任することを強制する内容は一切含まれていない」と反論して続投の意向を示した。
議会が弾劾手続きを再開しても、弾劾を可決するには3分の2以上の賛成が必要となる。ラマポーザ氏が率いる与党のアフリカ民族会議(ANC)は議席の約4割を握っているため、アナリストらは決議まで進んでも弾劾を否決するとの見方を示している。
一方、11月の地方選を控えてANCは苦戦が予想されている。
2022年に表面化した裏金疑惑は、その2年前に南ア北部にあるラマポーザ氏の農場内の邸宅に強盗が侵入し、ソファに隠されていた米ドルが盗まれたことが端緒となった。ラマポーザ氏が多額の現金を所持していた理由と申告の有無、銀行に預けずに邸宅の家具に隠していた理由などが疑問点として浮上しており、地元メディアはこの裏金疑惑を「ファームゲート」と名付けている。
ラマポーザ氏は盗まれた金額が58万ドルで、バッファローを売却した代金だとして不正行為を否定している。南アの中央銀行は、ラマポーザ氏が外国為替管理に関する規制に違反していないとの調査結果を発表した。
これに対し、元情報当局者は盗まれた金額は少なくとも400万ドルに上ると証言している。
ラマポーザ氏は2018年から大統領を務めている。