暗殺を恐れてネットを遮断

欧州との新たな安全保障協議に応じる意思があるか問われると、交渉相手として望ましいのはドイツのゲアハルト・シュレーダー元首相だと述べた。シュレーダーは2005年に首相を退任した後、ロシアの国営エネルギー企業の幹部を務めるなど、欧州でも屈指の親ロシア派として知られる。

「ロシアを悪しざまに語らず、欧州でも信頼される指導者が望ましい」とプーチンは語った。

AP通信によると、ロシア当局は8〜10日の一時的な停戦をウクライナに宣言した。

インターネット遮断について、『ロシアはなぜ復讐国家になったのか』の著者でロンドン大学シティ・セントジョージ校准教授(国際ジャーナリズム)のジェームズ・ロジャーズは、「プーチンは、ネット接続機器を使った暗殺の可能性まで警戒しているのかもしれない。だとすれば、モスクワの日常が正常ではないことを示している」と語った。

ロジャーズはさらに次のように指摘した。「米国とイスラエルがイランの指導部を極めて効率的に排除したことは、プーチンにとって大きな懸念材料になったはずだ。彼は2003年にイラクでサダム・フセイン政権が崩壊して以降、一貫して体制転換を恐れてきた。いつか自分自身の番がくると恐れている」

他の独裁者たちの末路も、プーチンを動揺させているという。「プーチンは、ジョージアやウクライナで起きた民主化運動『カラー革命』に強く反対してきた。また、リビアの元独裁者ムアンマル・カダフィが残虐かつ屈辱的な死を遂げたことにも衝撃を受けたとされる」と、ロジャーズは述べた。

複数の報道によると、ここ数カ月、クレムリン内部では疑心暗鬼が強まる一方、プーチンはますます孤立し、ウクライナ戦争への執着を深めているという。

プーチンの安全が最優先の失敗国家
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