5月9日にロシアのモスクワで行われた対独戦勝記念日の軍事パレードには、いつもの派手な軍事力の誇示が見られなかった。その背景には、ウラジーミル・プーチン大統領に対する暗殺の試みやクーデターへの警戒があるとみられている。

第2次世界大戦で旧ソ連がナチス・ドイツを打ち破った戦勝記念日を、プーチンは自らの軍事力を誇示する場として利用してきた。さらに2022年2月にウクライナ全面侵攻を開始して以降は、自身とロシア軍を、ファシズムと戦った赤軍の「正統な後継者」と位置付けてきた。

しかし、今年の軍事パレードは大幅に縮小された。何より、赤の広場で兵士たちがレーニン廟の前を行進する際、戦車やミサイルが出てこなかった。過去20年で初めてのことだ。

ロシア大統領府(クレムリン)は、ウクライナによる「テロ活動」に対する懸念から軍事パレードの縮小と追加警備措置を実施した、と説明した。ウクライナがロシア国内へのドローン攻撃やミサイル攻撃を強化する一方、ロシア当局は10日の混乱を防ぐため広範なインターネット遮断を行った。

記念式典で演説したプーチンは、ウクライナで戦うロシア軍を称賛し、「彼らはNATOの全面支援を受けた敵と対峙している」と述べた。

「勝利は常に、そしてこれからも我々のものだ」とプーチンは語った。「成功の鍵は、我々の精神的強さ、勇気、結束、そしてあらゆる困難を乗り越える力にある」

式典後の会議では、ウクライナでの「特別軍事作戦」は「終わりに近づいている」との認識を示した。

現代を象徴する「多面的な成功」が輝いた夜──シャルル・ルクレールが語った"FACETS"の価値
現代を象徴する「多面的な成功」が輝いた夜──シャルル・ルクレールが語った"FACETS"の価値
PR
暗殺を恐れてネットを遮断
【関連記事】