Yasmeen Abutaleb Jarrett Renshaw
[ワシントン 8日 ロイター] - トランプ米大統領(共和党)が、食品医薬品局(FDA)のマカリー長官を解任する計画を承認したと関係筋が明らかにした。マカリー氏は医薬品の承認や人工妊娠中絶、電子たばこを巡って批判を浴びていた。
2人の関係者によると、ホワイトハウスはマカリー氏の解任後、FDAの食品部門責任者のカイル・ディアマンタス副長官を長官代行に指名することを検討している。3人の関係者によると、次期長官候補にはスティーブン・ハーン元長官や、元長官代行兼保健次官補のブレット・ジロワール氏らの名前が挙がっている。
ワクチン懐疑派のケネディ厚生長官とマカリー氏の下でFDAは解雇や辞職によって数千人の職員を失い、第2次トランプ政権が発足した昨年1月以降に医薬品部門のディレクターが5人も交代している。
一方、ホワイトハウスの顧問を務める別の関係者2人は、マカリー氏の解任はまだ最終決定していないと説明した。トランプ氏は8日夕にFDA長官について質問されると「いや、いや」と答えた。
FDAを所管する厚生省はコメントを差し控えた。
米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の編集委員会は、マカリー氏のFDA運営を批判する記事を6本超も掲載した。1本の論説記事では、レプリミューンが開発した皮膚がんの一種であるメラノーマ(黒色腫)治療薬を2度にわたって非承認にしたとし、マカリー氏ほどトランプ氏に頭痛の種をもたらした政権高官は他にいるのかと問いかけた。
これに対してマカリー氏はCNBCテレビのインタビューで、非承認の決定を下したのは自身ではなく、薬剤審査に当たる科学者たちだと反論した。
マカリー氏の解任が濃厚との報道を受け、レプリミューンの8日の株価は前日より22%近く上昇した。
また、経口妊娠中絶薬「ミフェプリストン」の安全性に関する検証結果を出すと昨年約束しながら、実施していないことも批判にさらされている。反中絶団体スーザン・B・アンソニー・プロライフ・アメリカのマージョリー・ダネンフェルサー会長はマカリー氏の解任を改めて要求し、同氏の無関心な態度は数百万人の中絶反対派の有権者にとって受け入れがたいと訴えた。
トランプ氏は2024年の大統領選で保護すると公約したフレーバー付き電子たばこに関し、承認手続きを迅速に進めていないとしてマカリー氏を叱責したとWSJが報じた。