[9日 ロイター] - イスラエルがイランへの航空攻撃作戦を支援する目的で、イラクの砂漠地帯に秘密の軍事拠点を設置し、それを発見しかけたイラク軍部隊を空爆していた。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が9日、米政府当局者を含む関係者の話として伝えた。
WSJによると、この拠点施設はイスラエルの特殊部隊を収容し、イスラエル空軍の兵站拠点として機能しており、米国とイスラエルによるイラン攻撃が始まる直前に、米国が承知する形で建設された。また、撃墜されたイスラエル人パイロットを支援するための捜索救助チームも配置されていたという。
イスラエル首相府は、ロイターのコメント要請に回答しなかった。
この拠点は3月初め、イラク国営メディアが「地元の羊飼いが、周辺一帯でのヘリコプターの移動を含む不審な軍事活動を報告した」と伝えたことで、正体が露見する寸前だった。
しかしWSJが関係者の1人の話として報じたところでは、調査のために派遣されたイラク軍部隊はイスラエル軍の空爆によって現地から遠ざけられ、イスラエルが拠点の露見を阻止した。
WSJは3月にイラクが国連に提出した抗議文を引用。その中でイラクは、攻撃には外国軍が関与していたと述べ、それを米国によるものとする見解を示していた。ただWSJは関係者の話として、米国はこの攻撃に関与していなかったとしている。