Echo Wang
[10日 ロイター] - 人工知能(AI)向け半導体の新興企業セレブラス・システムズは10日、米国で計画している新規株式公開(IPO)の売り出し価格を当初予定していた115―125ドルから150―160ドルへ、発行株式数を2800万株から3000万株へそれぞれ引き上げる方針であることが分かった。11日にも表明する。事情に詳しい2人の情報筋が明らかにした。
調査会社ディールロジックによると、今回の上場は2026年に入って世界最大規模となる見通し。情報筋によると、5月13日の価格決定を控え、セレブラスのIPOには発行株式数の20倍を超える注文が寄せられている。米ナスダック市場に上場する予定で、ティッカー(銘柄コード)を「CBRS」とする。
AIの拡大に伴って高性能半導体の需要が急増しているのを背景に、セレブラス株の購入希望が膨らんだことが要因。上方修正後の売り出し価格の上限でセレブラスは48億ドルを調達し、当初予定の35億ドルから増えることになる。ただ、売り出し価格などは変更される可能性があると情報筋は説明している。
セレブラスはコメント要請に直ちには回答しなかった。
米西部カリフォルニア州サニーベールに本社を置くセレブラスは、業界最大のボトルネックの一つである高帯域メモリーへの依存を回避する異なる種類のAI向け半導体を手がける。利用者の質問に応答するAIシステムのプロセスである「推論」の開発に力を入れ、競合する半導体大手エヌビディアに対抗している。
IPOの主幹事はモルガン・スタンレー、シティグループ、バークレイズ、UBSグループが務める。