[ローマ 8日 ロイター] - ルビオ米国務長官は8日、イタリアのメローニ首相とローマで会談した。会談の詳細には踏み込まなかったものの、イタリアを含む同盟国がホルムズ海峡の封鎖解除を目指す米国の取り組みを支持しないことに疑問を呈した。

ルビオ長官は約1時間半の会談後、記者団に対し「なぜ支持しないのか理解できない」とし、イランの行動に反対するのであれば、各国は「強い文言での声明以上の何か」が必要だと述べた。

さらに「イタリアだけでなく、全ての国が自問すべき根本的な問題は、国際水路の支配を主張する国との関係を正常化するのか、ということだ」とし、そうすれば「他の多くの場所で同じ状況が繰り返される前例を作ってしまうことになる」と警告した。

メローニ首相はルビオ長官との会談について、Xへの投稿で「広範かつ建設的な議論」だったとし、中東やリビア、レバノンおよびウクライナの和平プロセスについて話し合ったと述べた。「自国の国益を守りつつ、西側の結束の価値を十分に認識する同盟国同士の率直な対話だった」とも述べた。

メローニ首相は欧州におけるトランプ米大統領の最も強固な盟友の一人で、トランプ氏との緊密な関係を築き、他のEU加盟国と米政府との間の自然な橋渡し役を自任してきた。しかし、両国関係にはこのところ緊張がみられる。イラン戦争によりメローニ氏は、親米路線と、国内の反戦世論や紛争の経済的コスト増大との間でバランスを取ることを余儀なくされている。

ルビオ長官はメローニ首相との会談に先立ち、同国のタヤーニ外相とも会談。タヤーニ外相は「欧州は米国を必要とし、イタリアも米国を必要としていると確信している。しかし同時に、米国も欧州とイタリアを必要としていると確信している」と記者団に語った。また、今回のルビオ長官の訪問が両国の緊張緩和に寄与すると期待していると述べた。

ルビオ長官の今回の2日間のローマ訪問は、トランプ大統領とローマ教皇レオ14世との摩擦を受けて教皇との関係修復を図るとともに、イタリアがイラン戦争への支持を拒否していることに対する米政府の不満に対処することが目的だった。

トランプ大統領による最近の教皇への批判は、圧倒的にカトリック教徒が多いイタリアでデリケートな問題であり、メローニ首相はトランプ氏の発言を「容認できない」と批判していた。これに対し、トランプ大統領はメローニ首相には勇気がないと反発。その後、イタリアからの米軍撤退を示唆した。

ルビオ長官は米軍基地の具体的な議論には踏み込まず、それはトランプ氏の判断だと述べた。

イタリアは、イラン紛争に関連する戦闘作戦に際し、米軍にシチリア島のシゴネラ空軍基地の使用を認めなかった。

ルビオ長官はこの件には触れなかったが、スペインがイランへの攻撃に自国の基地や領空の使用を認めない決定を下したことに言及。北大西洋条約機構(NATO)が米国にとって魅力的な理由の一つは、欧州に迅速に他の地域に展開できる兵力を配置できることだとした上で、「少なくとも一部のNATO加盟国に関しては、もはやそうではなくなっている。これは問題であり、検討されなければならない」と語った。

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